人や自然環境を考えた“エシカル生活”、始めてみませんか?

【フェア・トレードとの出会い】
fazendaブラジルはコーヒーの産地として有名ですが、コーヒー豆の専門店はほどんどありません。
コーヒー豆を自宅で挽いて、香りを楽しむ人も多くありません。
ブラジルでは、コーヒーは食後や休憩時間に立ちながらタダで飲むのが一般的で、味わいながら飲むものではないようです。

せっかくコーヒー生産大国に暮らしているのに、自分好みのコーヒー豆は、なかなか見つからず、がっかり…。
でも、きっとどこかに私好みのコーヒーはあるはず! だってここはブラジルだもの!
というように、2年間のブラジル滞在中、単純な理由で始まったこだわりのコーヒー探し。
そんな旅の途中で出会ったのが「フェア・トレード」という流通システムです。
【フェア・トレードとは】
公平な取引条件のもとで公正な報酬や対価を保証するもの。生産者には適正な利益を、消費者には信頼できる品質をそれぞれ保証し、生産者と消費者の双方が納得して行う取引のこと。

という、りっぱな定義づけがされているようですが、個人的には
「生産者の顔が見える販売システム」というのが気に入りました。
日本でも南米でも、人が生きるための権利に変わりはありません。
働き方や価値観などの違いはあっても
「健康な体を保ちながら働き、正当な報酬を得て暮らしていくこと」は、労働の基本です。
消費者側は、おいしくて体にやさしい現地直送製品をネットで気軽に購入でき、生産者は不当な搾取のない取引で生活が潤う。
つまりフェアトレードは、消費者と生産者、どちらもハッピーになれる合理的なシステムというわけです。
このページでは、フェアトレードに関連のある映画と、フェアトレードをネットで扱っているWEBサイトをご紹介していきます。
はじめての試みで、中身の薄いサイトですが、みなさんのご協力で、サイトを充実させていきたいと思います。


◇エシカル&フェアトレードのオンライン・ショップ◇

2022.3現在
AMAMOS AMAZON アマゾンに魅せられた代表が生産者とコラボして生まれた製品を販売。無肥料・無農薬で育てられた希少なアマゾン野生種カカオを原料とするカカオニブやチョコレートをはじめ、アマゾンフルーツのドライ・クプアスも購入できる。
エマウス・アマゾン・アクセサリー
(Emaus)
アマゾン川の河口ベレンにあるボランティア団体で製作しているアマゾンの木の実や種を使ったナチュラル・アクセサリー。日本支部では原材料を取り寄せて日本人スタッフデザインの手作りアクセサリーも販売している。2011年にネットショップをスタート。
コロリーダス
ブラジルの"黄金の草"カッピンドウラードを使った自然素材のアクセサリーを扱っている ネットショップ。カッピンドウラードは、ゴージャスに見えて軽いのが魅力。 店長が産地へ出向き、職人や生産者組合から直接購入している。
Te to Te(てとて)
豆乃木
メキシコ最南端チアパス州のマヤ先住民が手作りしているマヤビニックコーヒーを販売。
マヤナッツ グアテマラの木の実マヤナッツのフェアトレードshop。飲んだり、クッキーにしたり、用途も多数。グアテマラの雑貨も販売しています。
One Planet Cafe ザンビアのバナナの廃枝から作ったバナナペーパーを企画製作している。加工・販売は札幌の丸吉日新堂印刷。チラシやハガキ、名刺などにぴったりの風合いのあるペーパーです!
Ruise B(ルイズ ビィ)
大注目のルワンダ・バスケットを中心としたアフリカ雑貨専門のネット・ショップ。「大地」「千の丘」といったカゴたちのネーミングにも魅力を感じます。
カゴアミドリ 手作りカゴのネットショップ。東ティモールやルワンダなど、内紛等で苦しめられてきた女性たちが作ったカラフルなカゴのフェアトレード商品も扱っている。実用としてだけでなくインテリアのアクセントにも使えそう。もちろん地震にも強い!
福猫屋 チョコやコーヒー、紅茶はもちろん、パレスチナの香辛料ザータルから、タイ少数民族の工芸品まで、世界各地のフェアトレード商品を扱っています。サイトの雰囲気もステキです!
パレスチナ オリーブ パレスチナ産オリーブで作られたオイル、石鹸を扱っています。手刺繍の小物もありますよ~。仙台在住の店主さんは、年に1回はパレスチナの生産者に会いにいっているようです。
パルマルシェ 東ティモールのコーヒー・ハーブティー、スリランカの紅茶のフェアトレード商品を扱っている。母体は東ティモールとスリランカを中心に民際協力を行う団体「パルシック」。
ネパリ・バザーロ
(Verda)
ネパールを中心としたアジア諸国のハンディクラフト製品や食品を扱っています。横浜市栄区に直営店あり。
HASUNA フェアトレード素材、リサイクル素材を使ったこだわりのジュエリーSHOP。 ベリーズやルワンダ産の自然素材を使用したジュエリーが人気。南青山に直営店あり。
ピープル・ツリー 食品から衣服、雑貨までさまざまなフェアトレード商品を取り扱っています。自由が丘、表参道ほかに直営店あり。
APLA SHOP パレスチナ産オリーブオイル、塩やバナナも通販しています。コーヒーは、ばら売りや3袋セット、箱売りなど、各種そろえているので、用途に合わせて購入できます。
LOVE & SENSE ブラジルで人気のプルタブ製品のオンラインショップ。ほかにも途上国生産のコットン製品、ベトナム生産のシルクのアクセサリーなど、センスのいい製品を扱っています。
CARINO Fair Trade ファッション小物が充実したフェアトレードのネット販売です。
クラフトリンク バングラディッシュやネパールの手工芸品など、各種取り揃えています。(シャプラニール 市民による海外協力の会)
スローウォーター・カフェ エクアドルの4つの森から、コーヒー、小物、チョコレートなどを輸入。「ナマケモノ」イラストもかわいい癒し系のオンライン・ショップです。
ぐらするーつ 世界各国のフェアトレード製品がそろっています。渋谷のお店もオススメ。
ロハス マルシェ バングラデシュ、ネパールの女性の手作り雑貨を取り扱っています。中南米産のチョコもおいしそう!
第3世界ショップ フェアトレード・チョコレートや南アフリカの小物など、世界各国の製品がそろっています。
わかちあいプロジェクト
中南米、アフリカのコーヒー、紅茶、ワインなど、幅広い商品を扱っています。
アンデス アルテ
ペルー専門の輸入雑貨を扱っています。アルパカのぬいぐるみから民族楽器ケーナまで品ぞろえも豊富です。
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エマウス共和国訪問レポ
emaus2009年6月初め、日本帰国直前に、赤道直下の町ベレンを訪れました。
大河アマゾンの河口に位置するベレンは、サンパウロとはまったく違った趣のある町で、食べ物や、音楽、ダンスも、初めて見聞きするものばかり。 毎日が驚きの連続でした。
そんなベレンにある「エマウス共和国運動 Movimento Repubulica de Emaus」は、恵まれない子供たちのための学校を経営し、子供たちに、手芸や音楽、ダンスを教えているNGOです。
ベレン郊外にある広大な敷地では、多くの子供たちが、明日を夢見て勉強していました。
「何をしているときが一番好き?」という質問に、「勉強しているとき」と素直に答えた子供たちの、生き生きとした表情がとても印象に残りました。

エマウス共和国運動 WEBサイト
エマウスのアマゾン・アクセサリー
emausエマウスの活動のひとつに、アマゾン地域の植物の種を使ったアクセサリー作りがあります(写真)。
アマゾン・アクセサリーは、オンラインショップや、下記のショップで購入できます。


喫茶 ヤマベボッサ長野県・松本のボサノバ・カフェ。

そのほか、Bazaar Cafe(バザールカフェ) 京都や雑司が谷・手創り市、鎌倉「鎌人いちば」(毎春開催)などでも販売しています。
詳細情報は、エマウスのブログで随時、更新しています。
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◆CINEMA◆

人や社会、自然環境にスポットをあてたエシカルなドキュメンタリー&フィクション映画をご紹介します。 まだまだ品薄ですので、おススメの映画情報をお待ちしております。
【オススメのエシカル映画(ノン・フィクション)】
カナルタ 螺旋状の夢 太田光海監督(2020年)
日本人監督がシュアール族の村に住み込みアマゾンのジャングルで大自然とともに生きる彼らの日常を見つめるドキュメンタリー。
クルード ~アマゾンの原油流出パニック~
CRUDE
ジョー・バーリンジャー監督
エクアドルのアマゾン川流域の油田開発と垂れ流しにより原住民たちの健康被害が発覚。現地の弁護士は、環境団体と共に石油会社に訴えを起こす。世界最大級の環境汚染と訴訟に密着したドキュメンタリー。
ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡
LIXO EXTRAORDINARIO
ルーシー・ウォーカー監督(10年)
アーチストのムニーズが、ゴミ処理場でリサイクル品を集める人々とアートを作り出す感動のドキュメンタリー。 東京国際映画祭2010出品。アカデミー賞2011ドキュメンタリー部門ノミネート。2013年夏日本公開。
セヴァンの地球のなおし方
SEVERN, LA VOIX DE NOS ENFANTS
ジャン=ポール・ジョー監督(10年)
リオの地球サミットで環境破壊を訴えた少女セヴァンの成長と彼女の活動に迫ったドキュメンタリー。
未来の食卓
NOS ENFANTS NOUS ACCUSERONT
ジャン=ポール・ジョー監督(08年)
給食のオーガニック化に取り組むフランスの村の活動を追ったドキュメンタリー。
BASURA バスーラ 四ノ宮浩監督(09年)
第1作『忘れられた子供たち スカベンジャー』 、第2作『神の子たち』につづく最新作『BASURAバスーラ』 。
マニラの巨大ゴミ捨て場「スモーキー・マウンテン」でゴミを拾って転売する人々のその後を追ったドキュメンタリー。
チョコラ! Chokora 小林茂監督
ケニアのストリート・チルドレンの現状に迫ったドキュメンタリー。
(c)2009 Yoshida Taizo
私は幸せ Eu sou feliz 梅若ソラヤ監督 (08年) ブラジル映画祭09で上映
ファベーラの住人の日常を温かい視点で見つめた作品。ファベーラ=犯罪ではありません。カリオカの真の姿に迫っています。
GARAPA ジョゼ・パジーリャ監督 (09年・ブラジル) 日本公開未定
ブラジルで大ヒットし、ベルリン映画祭で大賞を受賞した「Tropa de erite」の監督の最新作。東北部で暮らす3家族の日常にスポットをあて、子供たちの悲惨な状況を訴えるドキュメンタリー。
おいしいコーヒーの真実 映画『おいしいコーヒーの真実』
マーク・フランシス&ニック・フランシス監督 (05年)
コーヒー原産国エチオピアを例に、コーヒーが市場に出るまでのシステムを追いながら、市場経済の矛盾に鋭く迫ったドキュメンタリー。 2008年12月5日DVD発売
空とコムローイ ~タイ、コンティップ村の子どもたち~ 三浦淳子監督(08年)
タイの山岳民族アカ族の子どもと女性たちを7年にわたって撮り続けたドキュメンタリー。 麻薬や人身売買、エイズなどといった社会問題に鋭く迫った作品。
未来を写した子どもたちBORN INTO BROTHELS:CALUCUTTA’S RED LIGHT KIDS sora Zana Briski、Ross Kauffman監督(04年)
カルカッタの売春窟で育った子供たちと女性カメラマンの交流を追ったドキュメンタリー。第77回アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞。
(c)Red Light Films, Inc. 2004
オススメのエシカル映画(フィクション)】
BALIBO ロバート・コノリー監督、アンソニー・ラパーリア主演(09年)
75年、インドネシア軍による東ティモール侵攻の取材中に命を落としたジャーナリストたちの実話を元にした社会派映画。09年オーストラリアで話題になり数多くの賞を受賞。日本未公開。
アリ地獄のような街 シュボシシュ・ロイ監督 (09年) 
バングラデシュの都会の片隅で路上生活をする少年たちの生活に迫った作品。
レモン・ツリー
エラン・リクリス監督 (08年)日本公開未定
大事なレモン果樹園を守るため、イスラエル政府を相手に立ちあがった一人のパレスチナ人女性の物語。
それでも生きる子供たち エミール・クストリッツア、カティア・ルンド、スパイク・リー、ジョン・ウー監督ほか
世界各国で生きる子供たちの姿を国を代表する監督が描いたオムニバス映画。ブラジルで廃品回収に従事する子供たちは、現実でもよく見かける光景ですが、この映画では女性監督らしい温かい視点で子供たちを描いています。
赤い肌の大地
TERRA VERMELHA/ Birdwatchers
Marco Bechis監督(08年) 日本公開未定
ブラジルの先住民族が抱える現代社会との確執を鋭く描いた秀作。
先住民族の若者の自殺は、現実に増加しているとのこと。生生しい現実が心に突き刺さります。
パラダイス・ナウ 
PARADISE NOW
ハニ・アブ・アサド監督
パレスチナで暮らす二人の青年は、自爆攻撃の戦士となることを決意するが…。 終わりの見えないイスラエルとパレスチナの戦争を一般市民の視点から描いた作品。深刻な中東問題を扱った力作です。
子供の情景
Buddha Collapsed out of Shame
ハナ・マフマルバフ監督
ノートを買って念願の学校へ向かう途中、少女は、戦争ごっこをしている少年たちと遭遇する。アフガニスタンで暮らす子供の目を通して戦争を描いた感動作。
ルワンダの涙 
Shooting dogs
マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督
ルワンダの悲劇は、何度見ても心が痛くなる。誰も責められないのが辛いです…。
ホテル・ルワンダ テリー・ジョージ監督
フェアトレード対象国ルワンダが舞台の映画です。アフリカで起こった凄惨な現実が描かれています。
亀も空を飛ぶ
TURTLES CAN FLY
バフマン・ゴバディ監督 (04年・イラク)
厳しい社会状況の中で、 逞しく生きるイラクの子供たちの姿をリアルに描きながら、 戦争のむごさをストレートに訴える。希望を失った少女の悲しい瞳が心に痛く突き刺さります。
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フェアトレード関連
  フェア・トレードを探しに FAIR TRADE TRAIL
著者:三浦 史子
フェア・トレード活動の盛んなヨーロッパ、生産地であるガーナ、インドを徹底取材した渾身の一冊。撮り下ろし写真も多数。
  フェアトレードの時代
著者:長尾 弥生
フェア・トレードのしくみについてやさしく解説した入門書。
fair IFAT
ILO(国際労働機関)の正式なオブザーバの認定を受けたフェアトレードの国際組織。
fair フェアトレード・ラベル・ジャパン
フェアトレード・ラベルの表示基準を監査する団体。

【レポート】

アフリカ・フェア2013レポート
(写真をクリックすると拡大写真が見れます) Rwanda
2013年6月1日、パシフィコ横浜で開催されたアフリカ・フェアに行ってきました。アフリカ各国の名産品が一堂に会し、アフリカからも多くの方が訪れていました。
アフリカ産コーヒー、紅茶、蜂蜜等の食品はもちろん、カラフルな布製品や、置物、アクセサリーが並ぶ中、 ひときわ目をひいたのが、ルワンダのカゴです。
Rwandaしっかりと編まれているので、実用としてももちろん使えますが、壁に飾ると、その華やかさが際立ちます。
ルワンダ、と聞くと、思い出すのが、凄惨なジェノサイド。
でも、このバスケットを知ってからは「ルワンダを訪れてみたい」と思うようになりました。
きっと、まだまだ、掘り出し物アートが隠れているはず!
Rwanda現地からは、職人さんも訪れ、実演してくれていました。
土曜日、ということもあり、会場は人であふれかえり、物品販売コーナーは黒山の人だかり。
イベントスペースでは、現地の音楽や、渡辺貞夫グループのJAZZ演奏なども行われ、アフリカ好きだけでなく音楽好きも集まっていました。

swanziスワジランド王国、という南アフリカ近くの小さな国の製品も、お気にいりの一つです。
ルワンダバスケットとはまた違った編み方なのですが、素朴さを残しながらも洒落たデザインなのが、目を引きました。
写真は陶器とカゴを組み合わせたオシャレな置物です。オブジェとしてはもちろん、フルーツを入れるなど、実用性あり!
swanzi
カメのキャンドルもとってもキュートでした!
形&色がステキで、プレゼントにぴったり。
アフリカの雑貨類は、昔から注目されてはいましたが、デザインや形、素材も、洗練されてきているなあ、と実感しました。


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